2012年03月21日
村上の町おこし
昨日は、楽しい女子5人旅。
新潟県村上市の“町屋の人形さま巡り”に行ってきました。
私は初めて村上に行ったのですが、
このイベントは、町おこしの成功例でもあり、
大学の卒論テーマが“観光開発”だったのもあって、
そういった面でも興味深かったです。
なので、学生時代を思い出しつつ(笑)
野外実習のレポート風にちょっと書いてみようかと。
新潟県村上市は中世の時代より、村上城の城下町として
栄えてきました。
そのため、現在でも由緒ある社寺仏閣や多くの武家屋敷が
残っており、城下町としての雰囲気が随所に残っています。
町おこしのきっかけとなったのは、平成9年頃に持ち上がった
町の近代化計画。
この計画では、衰退する商店街の復興のために、
町屋が多く残る旧町人町の道路拡幅も含まれていました。
しかし「城下町の景観を壊し、道路拡幅して成功した商店街はない」
という現状を知った、旧町人町で伝統的な
鮭製品製造加工販売業を営んでいる吉川氏は、
近代化に反対するのではなく、伝統的な“町屋”に光を当てて、
町を活性化させていく取り組みを始めました。
そのひとつが、“町屋の人形さま巡り”。
平成10年夏より始めた町屋の内部を公開する取り組みの中で、
活性化の起爆剤としてのイベントとして平成12年に始まりました。
町屋に伝わるひな人形をはじめ、土人形や武者人形など
江戸時代から現代までの様々な人形が
店先や町屋の居間に展示され、無料で公開されています。
和紙人形 @井筒屋
江戸時代のひな人形 @早撰堂
文化財指定のひな人形 @益甚
ウズベキスタンの土人形 @浪漫亭
@うおや
このイベントは話題を呼び、口コミなどでも広がり、
全国からの観光客が年々増加しているそう。
13回目の今年は、76件の町屋で4000体の人形が展示されています。
秋には、“町屋の屏風まつり”も開催されており、
伝統的な“町屋”を観光資源とした村上の町おこしは
大きな成果をあげています。
また、観光資源の拡充という面で、“黒塀プロジェクト”も
進行しています。
旧町人町の一部の路地において、城下町らしい
黒板塀の景観を作るため、既存のブロックなどの塀に黒い木板を貼り、
黒板塀に見せるという簡易だけれど効果的な方法で
景観整備をしています。
木板1枚1,000円で、市民などからの寄付を募って行われているそう。
@安善小路
村上の町おこしは、多大なお金をかけてではなく、
今あるものをうまく利用し、市民が協力して
活動をしているというのも大きな特徴。
その根本には、市民の町の伝統を大切にしていきたいという気持ちがあり、
それが、町おこしで大きな成果をあげるための
大切な要素のひとつだと考えられます。
こんなサイトもあります >> 『村上のまちづくり』
新潟県村上市の“町屋の人形さま巡り”に行ってきました。
私は初めて村上に行ったのですが、
このイベントは、町おこしの成功例でもあり、
大学の卒論テーマが“観光開発”だったのもあって、
そういった面でも興味深かったです。
なので、学生時代を思い出しつつ(笑)
野外実習のレポート風にちょっと書いてみようかと。
新潟県村上市は中世の時代より、村上城の城下町として
栄えてきました。
そのため、現在でも由緒ある社寺仏閣や多くの武家屋敷が
残っており、城下町としての雰囲気が随所に残っています。
町おこしのきっかけとなったのは、平成9年頃に持ち上がった
町の近代化計画。
この計画では、衰退する商店街の復興のために、
町屋が多く残る旧町人町の道路拡幅も含まれていました。
しかし「城下町の景観を壊し、道路拡幅して成功した商店街はない」
という現状を知った、旧町人町で伝統的な
鮭製品製造加工販売業を営んでいる吉川氏は、
近代化に反対するのではなく、伝統的な“町屋”に光を当てて、
町を活性化させていく取り組みを始めました。
そのひとつが、“町屋の人形さま巡り”。
平成10年夏より始めた町屋の内部を公開する取り組みの中で、
活性化の起爆剤としてのイベントとして平成12年に始まりました。
町屋に伝わるひな人形をはじめ、土人形や武者人形など
江戸時代から現代までの様々な人形が
店先や町屋の居間に展示され、無料で公開されています。
和紙人形 @井筒屋
江戸時代のひな人形 @早撰堂
文化財指定のひな人形 @益甚
ウズベキスタンの土人形 @浪漫亭
@うおや
このイベントは話題を呼び、口コミなどでも広がり、
全国からの観光客が年々増加しているそう。
13回目の今年は、76件の町屋で4000体の人形が展示されています。
秋には、“町屋の屏風まつり”も開催されており、
伝統的な“町屋”を観光資源とした村上の町おこしは
大きな成果をあげています。
また、観光資源の拡充という面で、“黒塀プロジェクト”も
進行しています。
旧町人町の一部の路地において、城下町らしい
黒板塀の景観を作るため、既存のブロックなどの塀に黒い木板を貼り、
黒板塀に見せるという簡易だけれど効果的な方法で
景観整備をしています。
木板1枚1,000円で、市民などからの寄付を募って行われているそう。
@安善小路
村上の町おこしは、多大なお金をかけてではなく、
今あるものをうまく利用し、市民が協力して
活動をしているというのも大きな特徴。
その根本には、市民の町の伝統を大切にしていきたいという気持ちがあり、
それが、町おこしで大きな成果をあげるための
大切な要素のひとつだと考えられます。
こんなサイトもあります >> 『村上のまちづくり』